妄想族のWakWakレポート

脳内で湧く『妄想』を好き勝手書き散らします。

漫画アクタージュ。シーン42、ヤバい。クリリンの努力の回。どうヤバいか、何がクリリンか、こねくり回します。ネタバレあり。

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本日発売の週刊少年ジャンプ51号掲載の


役者まんが

 

『アクタージュ』ですが


今週のお話、めちゃくちゃ、良かったです。

 

 

役者を目指す、夜凪景の成長の物語なのですが

 

あらすじは

大手芸能事務所スターズが主催する俳優オーディション。未来のスターを目指す3万人の応募者の中に、異彩を放つ少女が1人──天才女優夜凪景と鬼才監督の出会いから始まる、1本の映画を巡るアクターストーリーが開幕。

 

こんな感じです。


未読の方には伝わらないので、読み飛ばして下さい。

既読読者前提の、すっ飛ばした目線で記します(めんどくさいので。こら)。

 


そもそも、友情努力勝利のバトルまんが大好きジャンプにあって、役者ものという過去無かった(と思われる)席を作り、そこに座ろうとしているところが、凄いです(作・画の2人がとても若いところも応援したいです)。

そして友情努力勝利をちゃんと踏んでいます。

 

 

さて中身です。


役者として腕を磨くため、劇団天球(作中凄く有名)の舞台に立つ、主人公、夜凪。


芝居演目は、銀河鉄道の夜

 

まず、お話作りが上手いです。

 

分かりやすい皆んなの知っている(何となくは)銀河鉄道の夜を使っていること。


その話(生と死、本当の幸せとは何か)になぞって芝居と、合わせて作中の人間関係のドラマを交錯させていること。


つまり、劇団員たちが長く慕ってきた、劇団の大黒柱、演出家巌が死に逝くなか、舞台当日を迎えて、

銀河鉄道よろしく死を受け入れ、受け止めて、先に行くということ。


その舞台を創り上げ、公演を行う中で、巌も劇団員達も、巌の死を越えて、それぞれ本当の幸せを見付けるストーリー(に、今向かっている)。


画で、生者と死者の交流を上手く表現出来ていること(絵が素敵)。


この舞台を踏むことで、夜凪は、役者として、映画役者とはまた違う、舞台役者としての一級の力を身に付けることになる(に向かってる)。

 


夜凪だけにスポットを当てると、究極の演技に特化して、一般を置いてけぼりになりがちなのと、話数も短くなってしまうところで、劇団員の面々と、映画出演の章にて共演した、凡人役者、星アキラにもスポットを当てた成長ドラマを入れています。


で、ここ数回、アキラに脇役から主役スポットが当たっています。


ジャニーズのトップアイドルの位置付けのアキラ。

彼の不幸はー


親は元一流役者の星アリサ。

顔は整っていて人気は絶頂。

しかし、役者としての才能は凡庸。

 

 

努力しても、努力しても、努力しても、

越えられない超一流の役者(夜凪)を前に。

 


親の七光りと言われ続けたアキラが、

才能が無いことも自覚し、

実力以上の評価を受けていることも自覚し、

元一流役者の実母に憧れて役者を目指たことも自覚し。

 

 

そんなアキラの感じる本当の不幸は、

そんな親を持つことでも、

役者の道には進むなと、親の願う道を選ばないことでもなく、


「ここ」いる自分を後悔していないこと。

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持つ者と持たざる者の壁を前に、

それでも努力を続けたアキラは舞台に立つー

 

 

こんな引きで終わります。

 

 

全てが凡庸の自分にとって

感情移入しやすく、きっと、共感を生んでいると思うのです。

夜凪の成長の話とは違う人気の出方をするハズです。

クリリンの努力的な。

 

唯一、惜しむらくは、

アキラのキャラの深掘り

(常にゴリゴリにモテていて、スーパーアイドルっぷりや、その状況の虚無感)を、

以前から、もう少し意図的に印象付けれていたら、

もっともっと、今回が際立ったと思います。

 

 

 


未読の方には、伝わらないと思うのですが


面白いんです。

 

 

まぁ、クリリンの努力とか言っても、

伝わらないですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ということで、

 

読んでみてください。

 

 

 

 

このまんが、実写ドラマ化して欲しいなぁと思います。


キャスト、超重要ですが。

 

 

 

 

アクタージュ前身。阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ。

http://wakwak.hatenablog.com/entry/2018/06/07/235235