自分の歌を歌う。
自分でこのブログを始めるにあたって
勉強に、参考にしている文章です。
シェアさせてください。
私のブログのカテゴリの
『歌』は、この意味が込められています。
1998年9月21日のほぼ日のダーリンコラムより。
http://www.1101.com/darling_column/archive/0921.html
ほぼ日よ、まず歌え。
NHK教育テレビ「未来潮流」がオンエアされて、予想していた以上の反響が、即刻じゃんじゃん届きました。
興味を持ってなかったおかぁさんが、「ほぼ日」を見に来たとか、インターネットに飽きかけていたけれど、
「この世界は、もう少しおもしろいんじゃないか」と思い直したとか、特にビギナーっぽい人たちの反響はうれしかった。
しかし、同時にいままで来なかったタイプの『投書』も、急に来はじめた。
テレビ局への抗議の電話に近いものもあったね。
未熟なぼくらに、先輩がたがいろいろご指導してくださるのはありがたいのだが、ぼくらは「公器」じゃないので、これまでどおり勝手にじぶんたちの考えでやっていきます。
みんなの意見にひきづられたら、
またまた、いままでのメディアと同じように、
「お客さんという神さま」の言いなりにならされて、身動きとれなくさせられちゃうじゃないの?!
読者を大切にするということについて、ぼくは、超がつくくらい慎重になっている。
ぼくは、「まず歌え」と、自分に言う。
その歌を聞いたお客さんにヘタだと思われたら、そうかぁ、と思えばいい。
「もっとこうするべきだ、ああするべきだ」と言われたら、なるほどなぁ、とだけ思えばいい。
拍手が聞こえたら、よろこべばいい。
「おれはお客さまだぞ!」と怒る人がいても仕方がない。
その人は「自分の歌」を歌えばいいと思う。
メールを出せる環境があるということは、
インターネットで「ほぼ日刊そのひと新聞」を
おおぜいに向けて送れるということでもある。
「いやなら来るな」と言うと、ほんとうに生意気に思われるだろうが、ぼくは、その
「いままでタブーだったひとこと」
を言える貴重なメディアだからこそ、
みんなが自由に自分の歌を歌えるのだと思うのだ。
これをあえて言うことこそが、ぼくの、読者を信頼する姿勢です。
ぼくは、ぼくの歌を練習し、歌いつづけることで、
わざわざこのページに毎日のように訪ねてきてくれるお客さまを、大事にしたい。
これからも、悪声ながら、つとめさせていただきます。
ほぼ日は、ずっと、お手本です。
これからも、どうぞ、よろしくお願い致します。