妄想族のWakWakレポート

脳内で湧く『妄想』を好き勝手書き散らします。

欲しい人たちが大切。

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ものやサービスは、全て市場があって成り立つ。

欲しいと思ってくれる人たちが大切です。

 

こちらも4年ほど前の糸井重里氏のコラムです。

https://www.1101.com/home.html

シェアさせていただきます

 

・「どうやってつくるか」とか、「どういうものをつくるか」は、とても大事なことであることは確かです。でも、それは、それを「ほしいと思う人たち」がいて、はじめてつくれるようになります。芸術表現だとか、趣味のなにやらについては、そのかぎりではありませんが、仕事として続けていくためには、「ほしい人たち」が必ず必要になります。「ほしい人たち」は一般的には「市場」と呼ばれます。

 


仕事を生み出そうとしている人たちの話を聞いてると、近くに豊富にある材料のことだとか、これまで以上に利益を大きくする方法のことだとか、つくるものを魅力的に見せるやり方だとか、「つくる」側の工夫について考えていることが多いです。

 


農業や漁業などの第一次産業をやっていた人たちが、その素材を加工することによって付加価値を上げ、さらにそれを自前の方法で販売していく‥‥という「第一次産業第二次産業第三次産業」の六次産業化という話が聞こえてきたりするのですが、そういう算数みたいな「あいことば」で、ほんとにうまくいくんだろうかと考えています。

 


ほんとうに、いちばん考えなければならないのは、「ほしい人たち=市場」のことなのですが、そのことが最も切実で重要な問題だということが、あんまり考えられているようには思えないのです。

 


「産地のいい素材を、うまく加工して、全国のお客さまにインターネットでお届けする」と、言うのは簡単ですし、やることもできますが、その「お客様=ほしい人たち=市場」は、どこにいて、どうやって会うのでしょうか。「メディアが取りあげてくれたらこっちのもの」だ、なんてところの先に「市場」があるのでしょうか。ぼくは、よくじぶんに言いきかせています。「いま(現在)は、在庫の時代だ」と。貨幣にとっても、商品にとっても、思いにとってもね。