落語を聴いている様な感覚を覚えました。
一種の芸のような。
紡ぎ出される言葉に一言もまったく無駄の無い
効率最適化された、しかも「生きた」講義。
実は先日ちょっと学生をやっていた期間があり、
そこで感じたことなのですが。
本当に毎回凄かったんです。
内容ももちろんでしたが
お芝居というか、感覚が近いのは噺を聴いている感覚。
どこの世界でもプロフェッショナルはいて、
そういう一流の人達に流れる共通の何かをここでも感じました。
感銘を受けた、と話を伺うと、
その「何か」の欠片は感じ取ることが出来ました。
その道30年以上のプロなのに
自分の講義をより良く(分かりやすく伝わりやすく)する研鑽をいまも続けられているとのことでした。
また毎回がライブであり同じこと教えているのに違う。
ご本人はそういう意味で演劇に近いとも言っておられました。
私の言葉が入りますが、
その時その時の受講生のテンションに合わせて寄り引きを変えながら
講義に引き込んで行く。
私が落語の様だと感じた理由も分かった気がしました。
ちなみに全体では6.7名の講師から講義を受けましたが、
先の様に感じた講師はその方お一人だけでした
(他の講師の名誉の為に申し上げますと、落語の様には聴こえなかっただけで、どの方も分かりやすく上手に教えて下さいました)。
もっと言うと私に当時はまったく素養が無かったという事が大きな理由ですが
学生時代に通っていた予備校の講師にもそういった印象を受けたことはありませんでした。
本当に運が良い出会いであったと感謝しております。
S先生、ありがとうございました。
これはそうそう機会の無いことですが
もしそんな機会に恵まれたのなら
体感されてください。感動です。