妄想族のWakWakレポート

脳内で湧く『妄想』を好き勝手書き散らします。

貴方と居る時は「祝婚歌(しゅくこんか)」を唄おう。

先日大学時代の友人の結婚式に出席させて頂きました。


当日は天候にも恵まれとても良い式で、夫婦になられた二人も幸せそうで、こちらも良いビタミンを頂きました(^_^)


f:id:WakWak:20140428212146j:plain

f:id:WakWak:20140428212214j:plain

f:id:WakWak:20140428212252j:plain

挙式の際に心にじんと響くお話がありました。


それは牧師さんが
吉野弘氏の「祝婚歌」を一部引用してお話を下さったのです。

有名な歌でしょうが、

二次会入れたら20回は式に出席してますが初めて知りました。


とっても心が優しくなれるので、ご存知の方も多いと思いますが、
シェアします。ご覧ください。






祝婚歌



二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派過ぎないほうがいい

立派過ぎることは

長持ちしないことだと

気づいているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうち どちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気づいているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には色目を使わず

ゆったりゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そしてなぜ 胸が熱くなるのか

黙っていてもふたりには

わかるのであってほしい



吉野 弘氏




イッセーさんという方のwebページで作者・吉野さんの著作権についてのお考えが載っているそうでここも転載します。

「イッセーおやじの中年のひとりごと」
早坂 吉野さんは「祝婚歌」を「民謡みたいなものだ」とおっしゃっているように聞いたんですけど、それはどういう意味ですか。
吉野 民謡というのは、作詞者とか、作曲者がわからなくとも、歌が面白ければ歌ってくれるわけです。だから、私の作者の名前がなくとも、作品を喜んでくれるという意味で、私は知らない間に民謡を一つ書いちゃったなと、そういう感覚なんです。
早坂 いいお話ですね。「祝婚歌」は結婚式場とか、いろんなところからパンフレットに使いたいとか、随分、言って来るでしょう。 ただ、版権や著作権がどうなっているのか、そういうときは何とお答えになるんですか。
吉野 そのときに民謡の説を持ち出すわけです。 民謡というのは、著作権料がいりませんよ。 作者が不明ですからね。こうやって聞いてくださる方は、非常に良心的に聞いてくださるわけですね。だから,そういう著作権料というのは心配はまったく要りませんから....
早坂 どうぞ自由にお使いください。
吉野 そういうふうに答えることにしています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『人生の達人たちに学ぶ~渡る世間の裏話』
  (早坂茂三著:東洋経済新報社刊)より



そんな優しいこの歌が、私も好きです。


伸、絵里さん、お幸せに。