すごい。
タイトルでピンとこられた方もいらっしゃっるかと思われますが、
いえ、ちょっと考えたらそうするべきなんですが、
この先を特に想像していませんでしたので、
膝を打ちました。
スマートフォン用のゲームアプリ、パズドラの二周年記念イベントの、目玉のことです。
そもそもめちゃくちゃなダウンロード数なんですね。
パズドラ2000万ダウンロードに想う。http://wakwak.hatenablog.com/entry/2013/10/25/160820
現在は国内2400万超!のダントツのダウンロード(2014/02/11現在)数です。
で、ガンホーさんが出した回答がこれです。
ゲームやらない方は分かりにくく恐縮ですが、
つまり、スマホにインストールされた2400万という巨大なプラットフォーム(パスドラ)を利用して、
新たに「別アプリゲーム」を「内臓」させたわけです
(同系ミニゲームという体を取って)。
↑上の様な、別アプリゲームを開発新規出店せずに、
パズドラのお屋敷を間借りして、お屋敷に用がある人に対して、玄関で別店舗を出す商売を始めることにしたわけですね(しかも玄関で買った商品はお屋敷でも使えちゃう)。
説明力が無く大変恐縮ですが、このすごさ、伝わりますでしょうか。。
メリットはこうすることで
・新たに、新作アプリを認知させダウンロードさせるコストが不要。
(パズドラの更新アップロードに、新ゲームプログラムをくっ付けるだけなので、パズドラを続けるためにアップロードすると自動的にくっ付いて来る)
・飽和に近づいているゲーム内の課金先が増える、ユーザーが飽きづらくなる。
上述二つがほぼ全てかと思います。
そこを既にあるパスドラのそれを利用することで、コスト的に計り知れない程お金が浮くわけで、その上パズドラ人口を相手に新商売が出来る。
また回転が早いアプリゲーム界ではユーザーが付いたら、そのユーザーに飽きられ無いことが次の命題となるわけで、
課金させ続ける、ゲームを続けさせる方法を手を替え品を替え、やり続ける必要があります。
恐らく成熟し飽和状態に入っているパズドラは、
この方法で(ユーザーにどこ迄受け入れられるか分かりませんが)、
現行のシステム以外に、ゲームを飽きさせず、ゲーム内で通貨を流通させて、お金を払わせる先を作ることに成功したわけです。
私が経営陣ならアップロードした人全員に課金アイテム10個(1000円分くらい)振舞ってもほんと十分お釣りがくると判断します。
自分達の強み、資産を踏まえた極めて当たり前な戦略ですが、流石だなぁと思いました。
思い起こせばこういった、まずアタマを抑えろ!というやり方は様々な場所で以前からありましたが、
パスドラのおかげで再確認出来ました。
兎に角、ユーザーのメインバンクになる。
(初バイトで開設した振込用の銀行口座を私は今も使用しています)
兎に角、ユーザーの初めてのクレジットカードになる。
兎に角、ユーザーの通信キャリアになる。
こういうハード面のアタマを獲ることの
ソフトバージョンが今後は加速されそうです。
このやり方、応用範囲が広いですね。
楽天さんのそれの様なゲームアプリ内のモール化など。アタマを獲るとかなり有利に進められそうですね。
ゲーム内課金の通貨で、別ゲームが、洋服が、食料品が買える!
なんて。
ゲームからショッピングモールへの流れももっと顕著化するかもしれません(ヤマダ電機さんのヤマダゲームとかがこれの逆バージョンですね)。
今後は、ゲームアプリのアップデート後には、
なぜかショッピングサイトで明日の夜ご飯のお肉をお買い物していた。わぁ!便利!とか、起こりそうですね(え?そりゃないですか?)。
長くなったのでタイトル後半はまたのアレにしますが、
やりようによっては、ユーザーは求めていない(悪質)マーケティングも可能になりますね。